聴いてみたい
ここから見えた空は
マンションに遮られ
ほんの僅かになった
老木と話したくなった
65年前
友人が住んでいたアパートの裏の森
そのけやきの木の傍で暗くなるまで遊んだ
あの時見上げたけやきはたくましかった
森はあっという間にマンションになった
森は一本一本生命の集合体
老木をいたわりつつ新しい木を植えて
何十年もかかって育てられるいのち
老いたけやきの枝の切り口から
薄緑のひこばえが伸びていた
ひこばえが伸びていく時間の重さ
人々が森とつながり創る日々
目には見えないぬくもり
精霊が宿るという信仰心
私はAIに聞いてみたくなった
答がほしいのではない
不安な気持ちを伝えたかっただけ
時の流れの中で
キカイになりたくない
その思いを聴いて欲しかっただけ
2023.06.18
子どもたちの声から~
2019年7月13日 荒川区の小学校での講演の後
子どもたちが手を挙げて 感想を言ってくれました
「僕の乗る飛行機を安全に飛ばしてください」と
6月の沖縄の小学校でも 同じような感想がありました
そこでは 航空会社の人も同席でした
安全に関心を持っこと 小さなときから自分の身を守ること
いのちの重さを感じることで
安全につながる声をあげることができるようなる
「数値ではない いのちの重み」を知った子どもの声は重い
どんなにAIが進んでも 最後の判断は人間がする
そうでなければ 人間は数値だけを信じ 人間は信用されない
子供たちの想像力と創造力を
広い空や海に戻して つなげたい
自分のいのちと向きあうために
くにこ
会いたくて会いたくて
涙は 山の落ち葉にこぼれ
涙は 山の草を濡らし
涙は 山の土に溶け
枯れることはない
涙は 天空を流れていく
涙は 次のいのちのために
やさしく頬を流れる
流れ星のように
くにこ
2018年9月1日 kuniko