2023年活動報告


2023年2月24日

多摩川スカイプレシジョンにて講演

航空機のタイヤ・ホイールやブレーキの製造・整備、そして、車の部品製造等、常に高い安全性と信頼性が求められるお仕事をされています。

その皆様に、お話をする貴重な機会をいただきました。

社長の高澤敦朗さんは、「当社は、主に航空機のタイヤ・ホイールやブレーキの整備をエアライン各社から受託している会社です。日々これらの装備品には向き合いますが、エアラインとは異なり、直接の運航に携わることもないため、現地・現物・現人を大切にしながら、安全意識の醸成への取り組みを行っております。安全意識は、何より安全の基盤であり、命を守ることの大事さや責任感を常に持ち続けるため、社員への安全研修では、繰り返し繰り返してお話を聞きする必要があると考えています」と話されました。

会場に集まった社員は、若い方がほとんどでした。皆様、本当に熱心に聴いて下さいました。感想では、「自分の仕事の意味を感じた」「安全は築き上げるものという言葉を心に刻みたい」又、子どもがいるのでと・・・涙を拭きながら、「皆が安心して飛行機に乗れるように日々の仕事をしたい」などを話してくださいました。「安全を過去から未来につなぐ」貴重な時間をいただき、胸がいっぱいになりました。

その後、工場を見学させていただきました。整然と並べられた飛行機の大きなタイヤに圧倒されました。一つ一つの工程が共有され、てきぱきと仕事をされている皆さんの様子に、「安全は、こうした日々の積み重ねで築き上げられる」と思いました。大田区から移転した社屋は、広い敷地の中にあり、心癒されました。

 

「いのちを織る会」のメンバーは、木更津の「産地の直売所」で新鮮な野菜を買い込んで、アクアラインを通って帰路につきました。この講演は、同社の安全アドバイザーである酒井忠雄さん(元JAL役員)からのご紹介でした。感謝いたします。


運航本部(パイロットや業務企画職対象)で講演

          2023112

JALオペレーションセンター

 

新しく発足したメンタルサポートのための制度JPSP。

このJPSPの理念は「心のつながりと居場所の提供、一人で悩んだままにさせない、そして、健康な状態で乗務に戻るまでJPSPで支援していきます」とあります。活動には、3つの原則である「独立性、秘匿性、透明性」に沿って活動を進めています。

そのJPSPが運営されている運行本部の皆さんに講演をしてきました。

 

「安全を守るためには心身の健康」が重要です。安全に直結する乗員のストレスや悩みを乗員同士で傾聴するピアサポートプログラム。この仲間同士がつながる場所で、分からないことはわからないまま受け止めていいし、必ずしも結論を探さなくてもいい。わからなくても、相手を受け入れ「共に在る」ことが大切。相手との対話から自然に生まれてくるものが新たな価値を作りますと話しました。

私の施設では、精神科医、精神保健福祉士、臨床心理士、ワーカー、保健師、ハローワークの方等のチームで通所者の苦しみを共有します。仲間がいてくれるからこの仕事が続けられます。又、障害をもつ通所者やグループホームの入居者同士が自分たちで自然と支え合っている姿に支援者は勇気をもらっています。私はこの仕事が大好きです。専門職としては、精神保健福祉士です。仕事の話をするのは初めてです。少しでもお役に立てたらという思いで話しました。

 

美谷島 邦子


2021年活動報告

令和3年1月18日 上毛新聞

2020年活動報告

2019年度活動報告




学生、園児に「命大切に」 日航機遺族が講演、群馬

520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故で、次男の健君=当時(9)=を亡くした美谷島邦子さん(72)が7日、いずれも前橋市にある群馬医療福祉大付属鈴蘭幼稚園と同大で講演した。「自分と友達の命を大切に」と話し、再発防止を訴えた。幼稚園では園児らを前に、自費出版した絵本をもとに、事故当時に健君が生きていると信じて発生現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県)まで登った話などを紹介。「普段からしっかり防災訓練し、一日一日を大切に生きて」と語り掛けた。講演後、園児らは空の安全を祈って色とりどりの紙飛行機を飛ばした。

 同大では、美谷島さんはリハビリテーション学部の学生らに、写真を用いて事故原因などを説明。「全ての業務で安全を優先させてほしい」と強調した。

https://www.sankei.com/photo/daily/news/190207/dly1902070010-n1.html          2019.2.7の産経ニュース 

 

日航事故遺族「安全を最優先に」

 

昭和60年に起きた日航ジャンボ機墜落事故で小学生の息子を亡くした女性が医療を学ぶ大学生に前橋市で講演を行い、「安全を最も優先させてほしい」と訴えました。

この講演会は、命の尊さを学んでもらおうと開かれたもので、会場の前橋市にある群馬医療福祉大学には、理学療法などを学ぶ学生およそ70人が集まりました。
講演会では、520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故で当時9歳の次男、健くんを亡くした美谷島邦子さんが講演し、「大切な人を亡くした家族の苦しみは消えることはありません」と話し、事故から30年余りたつ今も癒えることがない悲しみを語りました。
その上で、美谷島さんは、将来、医療関連の道に進む学生に向け、「すべての業務の中で安全を最も優先させてほしい。安全の最後の担い手は人間の意識しかありません」と訴えました。
講演を聴いた19歳の男子学生は「リハビリだけでなく、心もなおす仕事でもあるので患者さんに寄り添うことを大切にしたいと思いました」と話していました。                                                                       

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20190207/1060003938.html

NHK群馬NEWS WEB 02月07日 17時15分


2018年度活動報告

日航機事故遺族「安全置き去りは許されない」仙台で講演

  横浜市で乗客が死亡するバスの事故が起きたなか、交通機関の安全な運行について考えるフォーラムが、仙台で開かれました。日航ジャンボ機墜落事故の遺族が、「利益を優先することで安全が置き去りにされてはならない」と訴えました。

 このフォーラムは、バスや鉄道などを運行する事業者を対象に東北運輸局が開いたもので、33年前の日航ジャンボ機墜落事故で次男を亡くした美谷島邦子さんが講演しました。美谷島さんは、交通事業者は、安全を最優先に考えなければならないと訴えるとともに、万が一、事故を起きた場合には、被害者の深い悲しみに長期間にわたって寄り添える態勢をつくってほしいと語りました。


  • 10月28日には、横浜市で路線バスが乗用車に追突し、乗客ら7人が死傷する事故が発生していることもあり、参加者は、それぞれ真剣に耳を傾け安全への意識を高めている様子でした。

最終更新:10/31(水) 19:49
TBC東北放送


日航機事故 次世代に語り継ぐ 犠牲者同級生や児童 御巣鷹登山

                                                                                                                    [2018/07/22]

 

 

「昇魂之碑」前 シャボン玉で祈り

 

 

 

 

御巣鷹の尾根に登り、慰霊碑前でシャボン玉を飛ばす小学生ら=21日午後、上野村

 1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事故を次世代につなごうと、犠牲者にゆかりのある人や小学生が21日、遺族と共に事故現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」を登り、命の大切さや安全の重要性を見つめ直した。
 遺族でつくる「8・12連絡会」事務局長で、次男の健君=当時(9)=を亡くした「いのちを織る会」代表理事長、美谷島邦子さん(71)らが計画した。事故当時に遺族の待機所になった藤岡二小や健君が通っていた東京・大田区の小学校の同級生、児童ら計80人が参加した。
 参加者は同会スタッフの説明を聞きながら山道を歩き、頂上付近の「昇魂之碑」の前で祈りを込めたシャボン玉を飛ばした。健君の墓標にも手を合わせた。

 健君と同級生の石原幹子さん(41)は長男の秀吾君(7)と登った。「息子は来年、健ちゃんと同じ3年生。安らかに眠ってと願う気持ちでみんな登山するんだよと伝えた」と語った。藤岡二小4年の小林美桜さん(9)は「映画を見て勉強した。たくさんの人が亡くなって悲しい」と話した。
 美谷島さんは「群馬県には当時から支えてくれた方々がいる。この地から、子どもに命の大切さを発信していきたい」と述べた。


2018410

「多摩川エアロシステムズ株式会社」で講演をしてきました。


羽田の整備会社『多摩川エアロシステムズ株式会社」は、JALANAをはじめ日本の多くの航空会社の主にバッテリーや発電機、あるいは客室内の装備品などの部品を整備しています。

 

「いのちの授業」は、皆さんとても熱心に聴いてくださいました。涙を拭いている方も沢山おられました。心のどこかに保管していただけたら嬉しいです。

 


講演のあと、阿川社長が、実際に整備をしている社内を案内してくださいました。

航空機の心臓部の電源装置を製造し、販売、修理をする。そこにはものを創り、改良し、修理し、新たな命を吹き込む仕事の職人魂をみました。「ワー、子ども達にも見せたい」と思いました。社会科見学のコースだと思いました。

 

モノを創り、モノを大切にすることがどんなことなのか肌で感じてくれると思いました。社内が整理整頓され、清潔感溢れていました。


航空機電装品の修理販売
航空機用バッテリーの修理販売
航空機用地上電源装置の製造販売修理
航空機用機器の輸入販売修理
上記に付帯する一切の業務およびアフターサービス


国土交通省認定事業場056 /米国連邦航空局(FAA)認定工場 No.S0EY446N /欧州航空安全機関(EASA)認定工場 No.145.0653です。

 

 

航空機製造メーカーとの修理提携においては、スウェーデンのSAAB社やカナダのBOMBARDIER社、また、航空機搭載機器メーカーとの修理提携においては、SAFRAN ELECTRICAL & POWER社をはじめ、フランスSAFT社など多くのメーカーとサービスステーション等の契約締結をしているそうです。

 

http://www.tamagawa-as.jp




2017年度活動報告

紙芝居スタート!!

2017年10月17日

 

群馬県前橋市の大利根育英幼稚園と前橋市東保育園の2か所で紙芝居をしました。

事故を知らない子どもたちに「いのちの重み」を知ってもらうための活動です。

事故の3年後に出版した「いつまでも いっしょだよ」を紙芝居にしたものです。紙芝居が終わった

後は子どもたちの質問に答えました。たくさんの子どもたちが手を挙げて疑問に思ったことを美谷島さんに問いかけていました。「どうして飛行機が墜落したんですか」「けんちゃんはいまどこにいるのですか」「もうこんな事故は起きてほしくない」と色々感じたことを話してくれました。

子どもたちの真剣な表情を見て、安全について意識を共有する大切さを感じました。

 

左写真 大利根育英幼稚園にて



紙芝居の後、子どもたちからお礼のだんべい踊りを披露してもらいました。(東保育園)突然のプレゼントにスタッフ全員感動し元気をもらって帰ってきました。

紙芝居は幼稚園・保育園にいつでも読んでもらいたいために寄付をさせていただきました。


安全な山への祈りを込めて

2017年9月26日

KUNIKO


「会いたいよ」犠牲になった娘への母の言葉が天空をかける

噴火災害から3年 母の願いが少しでも叶うように

一緒に飛ばしたシャボン玉は御嶽山に消えていく

 

山岳信仰が今も生きる御嶽山

村民のご詠歌が天空を包む

生者と死者が行き交うこの祈りの場所で


御嶽山のふもとには

数万基の霊神碑が立ち並ぶ

信者は御座という神事で先祖や神々と交信するという

 

村民のご詠歌につつまれた母の願いを届けたい

安全な山になるように祈りを込め 

生者と死者が行き交う場所で共に祈る


 

 

 

御嶽山噴火災害の慰霊祭に美谷島、渡橋、布施田で行ってきました。

   

    



東京国際空港航空会社運営協議会(AOC)講演のご報告  

2017年9月20日


日航機事故遺族 LCC社員に講演

6月7日17時58分 NHK首都圏ニュース

520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故の遺族が、利用が増えるLCC=格安航空会社の社員に向けて講演し「効率や利益を優先して安全が置き去りにされることがないよう若い人たちに“命のバトン”を渡していきたい」と訴えました。

 

これは、LCCのジェットスター・ジャパンが会社の枠を超えて安全について考えようと企画したもので、成田空港内の会場にはLCC各社の社員ら280人が参加しました。

昭和60年8月の日航ジャンボ機墜落事故で9歳の次男を亡くした美谷島邦子さん(70)が講演し「万が一、人命が失われた時、どうするのか。それを考えることが1人1人の安全意識の高まりにつながる。事故を糾弾せず学び取る前向き模索が失われた命を生かしていくことになる」と述べました。

その上で「効率や利益を優先させた安全が置き去りに去れることがないよう訴え続けてきたが、この“命のバトン”を若い人たちに渡していきたい」と訴えました。

サービスを抑えて低い運賃を実現するLCCは、ことしの成田の夏ダイヤでは外国の会社も含めると全便数の3割に上がっていて、利用者の急増に見合った人材育成が喫繁の課題となっています。

春秋航空日本でパイロットの労務管理などを担当する20代の男性は「小さな努力を惜しまず、安全を築き上げていきたい」と話していました。



2017年2月12日(日)フォーラム第2回

東日本大震災から学ぶべきもの《6年間の歩み・大切な命との向き合い方》

日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故被害者家族の会として「いのちの授業」の講演をしました

 



2016年に日本航空安全啓発センターに行った後のレポートと江戸川区松江第二中学校1年生全員、そして今年1月に新宿区立愛日小学校全校生徒の講演後にいただいた感想文です。

他にも沢山あります。(これは一部です)

これらすべてが私達にとって宝物です。スタッフ全員必ずすべて読ませていただいてます。次の講演につながるよう勉強させてもらってます。

これからも素直な感想をお願いします。



1月21日(土) 新宿区立愛日小学校にて

子供たちの豊かな心を育むための講演会   テーマ 「いのちの大切さについて」

対象 全校児童・保護者

今回初めて低学年を含めた講演会でしたので、壇上の机の上には健ちゃんが好きだったドラえもんを置き、生徒の入退場にドラえもんのうたを会場に流しました。子どもたちの反応はとても良かったです。講演のバックにも音楽を流し頑張りました。(写真左音楽担当のスタッフ)

講演会の後の子どもたちに感想を聞くと、多くの生徒が手を上げて時間内で収まらないほど述べてくれました。ありがとうございました。